岡江久美子さんが、新型コロナウイルスにより亡くなられました。
岡江さんは、初期の乳がんで治療をされていたとのことで、免疫力が落ちていたのではと言われていますが、どのような状態だったのでしょうか。
4月6日から急変して入院していた
岡江久美子さんが2020年4月23日に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなりました。
笑顔が素敵で朗らかで愛されていた岡江久美子さん、さらにまだ63歳とお若い年齢で、非常に残念です。
報道では、4月3日より微熱があり、6日の朝に容体が急変、緊急入院されています。
そこから集中治療室に入り、人工呼吸器などで治療を受けていたとのことです。
20日もの間、人工呼吸器が必要な状況での治療を続けていたとのことで、
岡江さん自身も必死でウイルスと戦い、医療者も、非常に尽力されたことだと思います。
初期の乳がんで手術していた
岡江久美子さんは、実は初期の乳がんが見つかり、昨年末に手術をなさっていました。
その後、1月末から2月半ばまで放射線治療を行っていたとのことです。
初期の乳がん、ということなので、手術では乳房を全部取るのではなく、がんの部分だけを切除したと思われます。
乳がんに対しては、手術だけではなく、放射線治療や化学療法など、いろいろな治療法を組み合わせて治療されることが多く、
岡江久美子さんは、手術と、その後放射線治療をされたようです。
放射線治療で免疫は落ちるの?
放射線治療の影響で、免疫力が落ちていたのではないか?という声もあります。
実際は、どうなのでしょうか。
化学療法(抗がん剤での治療)では、免疫力が落ちると聞いたことがありますが、
放射線治療ではあまり聞いたことがありません。
そして、
日本乳癌学会理事長、杏林大学の井本滋教授
「放射線治療を受けた患者で、まれに肺が部分的に炎症を起こすことや、免疫をつかさどる白血球が減少することもあるが、新型コロナウイルスによって重症化する原因になるほど、免疫力が下がるとは考えにくい。」https://t.co/kqilN1dJMT— 馬主来🏞コビットファイター派 手を洗う放射線治療医 (@KH_HokujinIGRTC) April 23, 2020
免疫力とは??
なお気軽に放射線治療が免疫抑制するとか書いてるけど、乳房温存術後の放射線治療で強い骨髄抑制が起こったり易感染性になるというエビデンスはないです。
放射線治療をコロナ感染が怖いからと遅らせてはなりません。https://t.co/TgLzdNLrYu
— ゆきぐもせんせー@放射線治療医 (@cloudysnow_RO) April 23, 2020
乳癌学会理事長の方と、放射線治療医の方々が、このように話されています。
ただ、乳がんの詳しい治療内容については公表されていないので、
もしも化学療法もされていたのであれば、免疫力が低下していた可能性は高いですが、放射線治療であれば、それが原因である可能性は低そうです。
乳がんが影響したかどうかはわかりませんが、
初期のうちに乳がんが見つかり、早期治療ができて、これから頑張ろうと思っていたところだったのであれば、
新型コロナウイルスにより命を落とされたことは、家族の方にとって、より一層悔しかったことと思います。
新型コロナウイルスでは、一定数の人が重症化し、さらには急変、はやいスピードでどんどん容体が悪くなっていく、と言われています。
ちなみに、新型コロナウイルスの重症化について、小池都知事の前に会見された内容です。
“まいさん on Twitter: "義務だと思って知事の記者会見ノーカットで全部見たけど、大曲先生のこの話がどのテレビでやってるニュースでも聞いたことなくて驚いた。本当に最前線で戦ってる人なんだなぁ。週末の予定全部自粛します。 pic.twitter.com/F7P7X0unNI"” https://t.co/ak2eRZ4BU9
— TamaBros. (@bros_tama) March 27, 2020
まとめ
岡江久美子さんへは、心よりご冥福をお祈りします。
素敵な方で、とても大好きだったので、本当にショックです。
これ以上、亡くなる方が増えないように、感染を拡大させないように、コロナが落ち着くまでまだ外出は控えていきましょう。