イギリス王室の高位王室メンバー”senior royal” から退くこととなったメーガン妃とハリー王子。
それに対し、「エリザベス女王は失望した」「非常に悲しんでいる」「ショックを受けている」と報道されています。
エリザベス女王は今まで、メーガン妃が王室に馴染めるよう、王室の中でも特に気にかけ配慮してきたと言われています。
さらにハリー王子は、エリザベス女王にとって一番かわいがってきたお気に入りの孫だとか。
それもあって、国民からは ”エリザベス女王を裏切った” ”エリザベス女王を出しぬいた”として批判を受けています。
エリザベス女王とメーガン妃、ハリー王子の関係性はどのようなものなのでしょうか。
結婚の際も、今回の高位王室メンバーからの退位の件も、国民からは批判されていますが、エリザベス女王はどうやら全面的に2人を応援しているようです。
エリザベス女王の声明、全面的にメーガン妃らの要望を容認
ハリー王子たちが、高位王室メンバーからの退位の意思を発表したのち、
5日後にロイヤルファミリーでの家族会議が行われ、エリザベス女王が声明を出しています。
ここでエリザベス女王は、
My family and I are entirely supportive of Harry and Meghan’s desire to create a new life as a young family.
(私たちは、ハリーとメーガンの、若い家族として新しい生活を作っていきたいとする望みを全面的に支持します。)
Although we would have preferred them to remain full-time working Members of the Royal Family, we respect and understand their wish to live a more independent life as a family while remaining a valued part of my family.
(私たちは、2人に、ロイヤルファミリーのフルタイムで働く主要メンバーであり続けて欲しいと考えてきましたが、
私たちは、彼らの、私の家族の大切な一員であり続ける一方で、より独立した生活を送りたいという意向を理解し、尊重します。)
と述べています。
怒りや反対の意思はあまり感じられず、全面的に容認しています。
ハリー王子とメーガン妃は、発表についての相談はしていなかったものの、
高位王室メンバーを離れることについては、前もってエリザベス女王に相談していたとされています。
2人の突然の発表から数日後の家族会議で、それもたった3時間あまりの話し合いで、すぐに2人の意思を尊重すると声明を出していることもあり、
エリザベス女王はすでに、いずれそうなるかもしれないと、ある程度受け入れていたのかもしれません。
ただ、声明にも「私たちは主要メンバーとしてあり続けて欲しかったけど」と言っており、
報道でも「非常に悲しんでいる」とあるように、怒りはないけれども、悲しい、寂しい、と感じているようですね。
エリザベス女王はメーガン妃を特に気にかけていた
王室コメンテーターのダンカン・ラーコム氏が以前、新聞「サン」にて
「王室に嫁いだ他の女性たちに比べてメーガン妃はエリザベス女王と特に親しい関係を築いている」
「メーガン妃がヘンリー王子と結婚してロイヤルファミリーの一員になった最初の数ヶ月、女王は妃をロイヤルファミリーに溶け込ませるのに普通とはちょっと言い難いくらいの努力をしていた」
と語っています。
エリザベス女王は、メーガン妃が結婚してわずか1ヶ月後に、メーガン妃と2人きりで初公務を行っているのですが、
「エリザベス女王はそのような公務をキャサリン妃に提案したことはないと思う」と語っています。
エリザベス女王が、メーガン妃が王室に馴染めるように尽力していたのは
「過去の経験から得た教訓があるから」
「ダイアナ元妃は王室の中でよそ者のような気持ちを味わっていたから、メーガン妃にはそのような気持ちになってほしくないと女王は思っている」 とダンカンは語っています。
ダイアナ元妃が生前、エリザベス女王に泣いて助けを求めていた音声が公開され、エリザベス女王がダイアナ元妃を見捨てていた!と報道されたり、
ダイアナ元妃が事故にあって亡くなった直後、声明をすぐに出さなかったことで批判されたりしていましたが、
ハリー王子が、ダイアナ元妃を事故で失ったことで、PTSDとなり精神的に苦しんできたり、
いろいろなことがあって、エリザベス女王としては、同じような悲劇は起こしたくないと思っているようですね。
エリザベス女王にとって、ハリー王子は一番かわいがってきたお気に入りの孫だ、と言われていますが、
孫にお気に入りや順番があるというよりも、
かわいい孫が、母親を幼くしてなくし、精神的に苦しんでいるのを気にかけて、祖母として出来ることをしてあげたいと思ってきたのではないでしょうか。
ダイアナ元妃のこともあってか、エリザベス女王は、ハリー王子とメーガン妃の要望を出来る限り叶えるように尽力しています。
エリザベス女王からメーガン妃への異例づくしの待遇
1.2人の結婚を認めた(離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚という、今まで前例のない相手との結婚を認めた、というところが大前提として大きな決断である)
2.結婚式では、イギリス王室が所有する、聖なる英国教会の聖ジョージ礼拝堂での結婚式にもかかわらず、メーガン妃の要望を聞き入れ、
アメリカ人主教が14分間にわたる情熱的なスピーチ
黒人だけの聖歌隊のゴスペル
2600人の招待客は、政治家や海外王室からではなく、多くが一般市民から という異例づくしの結婚式を認めた
3.結婚後すぐの、メーガン妃と2人きりの初公務
3.その際に、王室のプライベートトレインにメーガン妃を乗せた
これは、フィリップ殿下(エリザベス女王の夫)やチャールズ皇太子は乗車したことがあったが、キャサリン妃、さらにウィリアム王子とハリー王子も乗ったことがなかった。
4.エリザベス女王が毎年1回開催している「ヤング・リーダーズ・アワード」にハリー王子とメーガン妃が招待される。7年前に王室入りしたキャサリン妃は招かれたことがない。
3.2人が少し離れたところに住みたいと言うので、エリザベス女王がお金出して、4億円以上をかけて、家を改築
4.メーガン妃に仕えるスタッフは、メーガン妃によって立て続けに追放されており、その都度メーガン妃の望むスタッフを配置してきた
5.ハリー王子とメーガン妃が、アフリカへ公務に行きたい(チャリティやダイアナ元妃の活動を反映するため)と要望したため、アフリカツアーのために王室から支援をした
6.ハリー王子とメーガン妃の家に度々立ち寄り、ちょっとした訪問でも定期的に顔を合わせるようにしていた
これらのことを、エリザベス女王は2人がロイヤルファミリーに馴染めるよう、特別に計らってきたと言われています。
エリザベス女王は悲しんでいる?怒っている?それとも2人を見捨てた?
エリザベス女王は、2人が高位王室メンバーから退くこととなり、悲しんでいるという報道もありますが、
今回の件で、「激怒している」「2人を見放した」という報道もあります。
王室のメンバー、女王として、個人的な不満や意見を軽々しく発言できる立場ではないので、本人からの発言はありませんが、
激怒、または見捨てたと言われている原因がこちらです。
クリスマスの家族の集まりに欠席!
エリザベス女王が一年で最も楽しみにしているというクリスマスの家族での集まりに、2019年、ハリー王子とメーガン妃が欠席しました。
ウィリアム王子とキャサリン妃、その子どもたちも、以前欠席したことがあったのですが、その年は、キャサリン妃の実家へ行き、キャサリン妃の親戚と過ごしていたそうです。
ですが、ハリー王子とメーガン妃が向かったのは、キャサリン妃の母親の元ではなく…
ハリウッド時代の友人が多くいるとされるカナダ!
家族ではなく、友人を優先した、として、エリザベス女王の怒りを買ったと言われています。
エリザベス女王の部屋の家族写真から、2人の写真がなくなった!
クリスマスには、エリザベス女王が国民に向けて、クリスマスのスピーチをすることが毎年慣例となっているのですが、そのスピーチの映像の中で、
エリザベス女王の部屋にある家族写真から、今まであった2人の写真がなくなっていました。
左が2018年、右が2019年のクリスマスのスピーチの時です。
2018年の時は、中心の写真の右上に、ハリー王子とメーガン妃がいます。
ですが、2019年、2人がクリスマスをカナダで過ごしている時、家族写真の中に2人の写真は見られません。
これは確かに、2人が王室から追放された!見放された! となってもおかしくないですね。
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まとめ
エリザベス女王と、メーガン妃の関係は、もはや修復不可能だ、という報道もありますが、
エリザベス女王は声明の中で、「while remaining a valued part of my family(大切な家族の一員であるままで)」と述べているので、
ハリー王子とメーガン妃を王室メンバーから除外することはないのではと思われます。
女王として、厳しいことを言うこともあるが、個人的にはメーガン妃を気に入っていると言われているので、
国民に対して、ロイヤルファミリーとして示しをつけるために、厳しい処置も今後あるかもしれませんが、
声明を読む限りは、2人の今後を応援しているように読み取れます。
ですが、2人が高位王室メンバーであり続けて欲しいと思っていたことに対して、裏切られた、と思う気持ちや、ショックや悲しみは少なからずあるのでしょう。